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【初級~準中級】中国語学習に便利なアプリ5選:王道の辞書からゲームまで

更新日:2023年11月18日


スマートフォンの画面に表示されている中国語の学習用サービスやアプリ

中国語学習者の方からときどき「勉強するのに便利なアプリってありますか?」と尋ねられることがあります。一口に中国語学習といってもその目的はさまざまですし、スタートするレベルもさまざまです。ただ、確実なことは出来の悪い教材を選べば、中国語の上達は遠のき、配慮の行き届いた教材を使えば、ちゃんと上手になるということです。


そこで、今回は「中国語をすこしかじってピンインはある程度読める」レベルの方を対象に、学習効果の高いアプリ5選を紹介します。



1.辞書アプリ~「Pleco Chinese Dictionary」


中国語と英語の中英辞典、Pleco Chinese Dictionaryの使用画面のスクリーンショット

中国語に限らず、外国語学習に欠かせないのが辞書です。悲しいかな、中日辞典に関していえば、収録語数が十分で、例文が充実している辞書は有料アプリにしか見当たらないというのが個人的な感想です(有料アプリでも満足のいくものは少ないです)。


しかし、そんな中でもおすすめの無料アプリがあります。それが「Pleco Chinese Dictionary」です。検索していただくと、ユーザーの評価が非常に高いことが分かるでしょう。そして、もう一つ気付くのが、実はこのアプリは「中日辞典」ではなく、「中英辞典」なのです…。ただ、大学受験英語を経験した方であれば、意味の解説や例文の説明は英語でも十分理解できるレベルです。また、外国語が好きな方であれば、日本語ではなく、あえて英語で中国語を勉強するのもかなりテンションが上がるのでは…と思いますが、いかがでしょうか?


中国語辞書に求める機能の一つに、本を読んでいて、あるいは街を歩いて目に入ったけど読めない漢字のピンイン調査があります。Pleco は手書き入力も可能なため、気になる漢字をそのままスマホの画面に指でなぞれば読み方をすぐに調べることができます。もちろん、膨大な数の例文も含め、すぐに発音もチェック可能です。


また、このアプリにはフラッシュカード機能が搭載されており、覚えたい漢字や単語をストックしておけば、あとで復習するのにも便利です。HSK などの試験対策にもぴったりですね。煩わしい広告も表示されず、シンプルな設計で、操作性も抜群です。



2.リスニングを鍛える~「超・中国語耳ゲー<ピンインゲームで耳を鍛えよう>」


中国語の発音、聞き取り練習用のアプリ、「超・中国語耳ゲー」の使用画面のスクリーンショット

中国語学習の初心者にとって最大の壁は、中国語独特の発音と4声です。中国語の中には、日本語にはない発音がたくさんあります。例えば、日本語では「リ」と表記される発音も「li」と「ri」がありますし、「ジャン」と表記する音には「zhang」「zhan」「jiang」があります。また、4つある声調の中でも2声と3声の聞き分けがなかなかできない、という方も初心者の中には少なくありません。中国語は発音が重要だとされていますが、聞き分けることができないものを発音することはできないでしょう。


この「超・中国語耳ゲー」は、そんな学習者のニーズに答えたアプリです。日本人が間違えやすい音に特化して、ネイティブの発音を聞き、表記されているピンインから選ぶ、というシンプルなもの。繰り返していけば、ピンインを見ただけで瞬間的に発音ができるようになるでしょう。



3.語彙力を増やす~「究極中国語」


中国語学習アプリ「究極中国語」の使用画面のスクリーンショット

英単語に関して優秀なアプリはたくさんありますが、中国語に関してはやや心もとないのが現状です。この「究極中国語」は、英語学習者なら多くの方がご存じの人気アプリ「究極英単語」の中国版。


「究極英単語」同様、このアプリも試験対策から、日常会話、旅行会話など用途に合わせて教材を選べる点が特徴です。また、忘却曲線に基づいて、間違えた単語をしっかり記憶に残るように反復学習できるように設計されています。


また、中国の学習アプリの中には発音がいかにも機械的で本当に正しいのかが心配になるものもあります…。その点、「究極中国語」の発音は、北京大学と清華大学の監修のもとすべてネイティブスピーカーが担当しているため、とても自然です。



4.生きた中国語を身に着けるために~「ポッドキャスト」


ベッドの上に開枯れた英語の本と、その上に置かれているイヤフォンが繋がれたiPhoneで再生されているオーディオブックやポッドキャスト

上記で挙げたアプリを活用しスニング力をアップさせることができれば、実際の日常生活や職場で話される「生きた」中国語が聴きたくなるはずです。また、語彙が増えてくると、似たような言葉の違いが気になるようになったり、別の単語や成語で同じ意味をどう表現したら良いのかが知りたくなります。


この時におすすめなのは、日本語を使わずにすべて中国語で解説してくれている音源を聴くことです。最初はかなり負荷がかかるように思いますが、慣れてくると、自分の頭が「中国語脳」に変容していることを実感できるはずです。


そうしたネイティブが制作したコンテンツはいまや YouTube でもたくさん見つけられます。また、ポッドキャストの中にも優良なプログラムがたくさんあるので、自分の好みにあったものを選んでみましょう。初心者の方から上級者までおすすめできるコンテンツの1つに「每日中文课」があります。YouTube 番組を音源化したもので有料版もありますが、無料版でも非常に充実しています。



5.翻訳ソフト~「DeepL翻訳」


AI翻訳ソフトの「DeepL翻訳」の使用画面のスクリーンショット

中国語の長い文章を翻訳するためには、やはりアプリが便利です。翻訳アプリやソフトもいろいろとありますが、翻訳業界でも浸透してきているのが AI のディープラーニングを使ったドイツ DeepL 社の「DeepL 翻訳」です。DeepL は欧米で使用されている言語には強くても、中国語ではそれほどでもないのでは、といった声もありましたが、私を含め多くの方が中国語であっても自然な日本語に翻訳してくれることを体感しています。


ただ、Google 翻訳と比較して圧倒的に DeepL が優れているとも言えないようです。というのも、文の構造や文意を正確に把握していないと思われる訳文も散見されるからです。いくら自然な日本語で訳していても、原文と異なった意味に訳し変えていたら、本末転倒です。その点で DeepL にもいささか信頼性が欠ける印象も受けました。



まとめ


中国語学習に役立つアプリやコンテンツは今や山ほどありますが、やりがちなのがあれこれ目移りしてしまって、結局どれも使い切れないということ。自分にとってぴったりのアプリを探すことも大事ですが、目的は「最高」「最善」のアプリを探し続けることではありません。「これだ!」と思ったら、是非そのアプリや教材を使い倒すようにしましょう。


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著者プロフィール


YOSHINARI KAWAI


2008 年に中国に渡る。四川省成都にて中国語を学び、約 10 年に渡り、湖南省、江蘇省でディープな中国文化に触れる。その後、アフリカのガーナに1年半滞在し、英語と地元の言語トゥイ語をマスターすべく奮闘。コロナ禍で帰国を余儀なくされ、現在は福岡県在住。



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