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執筆者の写真SIJIHIVE Team

ハワイへの移住が多いのはなぜ?現代人に必要なエフォートレスな環境

更新日:1月20日

こんにちは!ハワイをこよなく愛する翻訳者兼フラ講師の板羽柚佳です。大好きなハワイをいつも感じていたいという思いから、この夏からハワイアンカード(ハワイ文化をモチーフにしたオラクルカード)を使ったカードリーディングセッションの提供や、ハワイの自然をモチーフにしたハンドメイドアクセサリーなどの製作販売も始めてしまいました。ハワイ愛が止まりません…。


さて、今回は、息を呑むような美しい自然や温暖な気候、楽しい観光地としてだけでなく、世界中から移住者が押し寄せる場所としても有名なハワイ諸島が、なぜ多くの人々にとって理想的でエフォートレスな環境なのかを取り上げます。また、移住という視点からのハワイの魅力や、日本人がハワイを愛する理由などを様々な角度から探っていきます。


目次


1. 豊かな自然と暮らしやすい環境


ハワイのビーチでサーフィンをする人々とバックグラウンドにそびえる山

蒼い空と碧い海、火山活動によってできあがった壮大な山々と緑豊かな自然に囲まれたハワイ諸島。空港に降り立った瞬間からハワイ独特の癒しの Mana(力、エネルギー)が感じられ、海から漂ってくる潮の香りや波の音、プルメリアなどの花のかぐわしさが日ごろの緊張感から一気に解き放ってくれます。


一年を通して変動が穏やかなハワイの気候は、エフォートレスで健康的なライフスタイルを促してくれる要因の一つ。筆者も、ハワイ滞在中はノーメイクにタンクトップと短パン、ビーチサンダルでストレスフリーな毎日を過ごしています(日本にいても好きなことを仕事にしているので実はいつもストレスフリーなのですが…)。

朝は朝陽を感じながら裸足でビーチを歩き、植え込みの花々の香りを楽しみながら、お手頃価格で新鮮な地元野菜が買えるファーマーズマーケットへ行きます。帰ってきてからパソコンを開いてお仕事、夕暮れ時にはサンセットを楽しみながらまたビーチをお散歩します。控えめに言って、最高です。


どの町にも中心となる場所には大型スーパーやちょっとしたレストランモール、ショッピングモールなどが設置されているため、車さえ運転できれば不便さは全く感じません。国際免許を取得しておけば気兼ねなく運転できますが、滞在1年以内であれば日本の免許で運転も可能です。ちなみに、筆者がハワイ滞在中に車で外出する際は、こちらのサイトの免許証翻訳フォームに必要情報を入力して出力したものと、パスポートと免許証を携帯しています。



2. 備えあれば憂いなし!ハワイの文化「アロハスピリッツ」と「日系人」


モノトーンのお店のバックグラウンドにぶら下がる黄色のALOHA ESPRESSO BARと書かれたトロピカルな看板

ハワイ文化の一つである「アロハスピリッツ」は、人とのつながりを大切にし、共感と思いやりが溢れるいわゆる「おもてなし」文化です。そこには、その昔日本からハワイへ移住し、ハワイにしっかりと根を下ろして生きてきた「日系人」たちと切っても切れない深い関係があります。


彼らの移住は、19世紀末から20世紀初頭にかけて始まりました。当時、ハワイはサトウキビやパイナップルのプランテーションが発展しており、多くの労働力を必要としていました。そこで、ハワイ王国は日本からの労働者を招聘し、プランテーションで働くことを奨励。1885年から1924年の間、日本からハワイへの移民は数回にわたり行われ、この時期に移住した日本人は「日系ハワイ人」としてハワイ社会に深く根をおろすことに。現在はその子孫たちがハワイの地元民として多く暮らしています。


1924年にアメリカで排日法が施行されてもなお、ハワイの文化や社会に影響を与え続けている日系人。勤勉かつ丁寧、他人と協力することを厭わず、平和的でスマートであることから、多くの日系人が現地ハワイで成功し、地域社会においても一線で活躍してきました。同じ日系人としてのつながりや、これまで彼らがハワイで残してきた実績が、新たに移住してくる日本人の強力なサポートとなり、ハワイにおける日本人の暮らしやすさの一因にもなっています。


また、彼らのおかげで言葉や習慣の一部が日本と共通していることも、ハワイを訪れる際のハードルを低くしているとも考えられます。異国情緒を感じつつもどこか懐かしさや親しみやすさを感じたり、コミュニティが他者の受け入れに寛容なのは、まさにプランテーションで真面目にコツコツと働いてくれた日系人あってのことだと、ハワイで過ごすたびにそのありがたさを感じます。


また、日本人の舌に合う食文化も、ハワイ移住が人気の一因です。新鮮なお刺身や日本人の職人が握るお寿司、炭火焼の焼鳥屋などの日本食レストランはもちろん、日本の食材や調味料が豊富に取り入れられたローカル料理を楽しめるお店があちこちにあるため、食に困ることがありません。あれ?ここ日本だった?と勘違いしてしまいそうになる筆者おすすめの焼き鳥屋はこちら



3. ストレスフルに生きるワークライフバランス


サンセットのバックグラウンドに芝生にハンモックを置いてリラックスする女性とそれを囲むヤシの木とハワイの山

就労環境が比較的整っており、柔軟な働き方で仕事とプライベートのバランスが取りやすいと言われているハワイ。日本との時差は19時間、簡単に言うと日本よりも5時間早く朝が来るという捉え方でうまく時間活用をしながら、日本の会社と仕事をすることが可能です。


筆者もその一人。ハワイ時間午後2時が日本時間朝9時となるので、午前中の時間帯をたっぷりとプライベートタイムに使えます。海でサーフィンをしたり、ビーチパークでのんびり過ごした後に家事やお買い物などもすべて済ませてしまってから就業ということが可能なため、とても快適。こういったライフスタイルが可能なこともハワイ移住が多い一因となっています。ただし、日本の終業時刻に合わせて仕事をするとなると夜10時までかかりますから、その辺は少し調整が必要かもしれません。


自然、文化、心地よい人々とのつながりがもたらすエフォートレスな生活の実現。ハワイの自然や空気感を味わいつつ、仕事もしっかりこなしていく新たなライフスタイルの創生。単に住環境が変わる以外にも多くの可能性を感じるハワイ移住。考えるだけで幸せな気分になってきませんか?



4. 地元に暮らす移住日本人たちはどう感じているか?


真っ青のハワイの海に高台からダイブするフィンをつけてボディーボードを持ちローカルの少年二人

さて、最後に筆者が日ごろから仲良くさせて頂いている、ハワイに住む日本人にその暮らしやすさや感じていることについてコメントをもらいましたのでご紹介します。


「学生として語学や文化を学びながらオアフ島で過ごしている中、メインランドから移住してきていた夫と知り合い結婚。過ごしやすい気候と雄大な自然に囲まれて毎日過ごせることに幸せを感じています。日系の方が多く、食事面や文化面においても違和感なく生活できます。同じ言語を話す人が周りにいることが心強いです。」マウイ在住 リボンレイ講師 Aさん

「幼少からの夢を追って念願のオアフ留学を果たし、その後結婚、出産を機にマウイに移住。美しいハワイの自然に囲まれ、人々のアロハを感じながら暮らせることに感謝です。子育てにも最高な環境で、子供たちはのびのびと育っています。寒暖差も少なく、慣れ親しんだ日本食を頂ける環境はありがたいです。また子供たちが楽しめる無料のイベントがたくさんあるところも魅力の一つです。」マウイ在住 Hawaiianバンドボーカル Mさん

「アメリカ人である夫の転勤のため移住し、今年で7年目。気候が安定しているため、体調管理がしやすく、日本食が手に入りやすいのが嬉しいです。また、日本語が話せる歯医者さんがいるので助かっています。治安が他の州に比べて良いところや、日本に近いため(直行便が多い)帰国しやすいこともポイントです。私は夫の転勤で移住してたので、最初の1年程は新鮮に感じていましたが、段々と狭く小さい島に飽きてきて、時々、アメリカ本土に行きたくなることがあります。」オアフ在住 Hさん

「ロコボーイの夫と再婚を機にハワイ移住となりました。そもそもハワイが好きというわけではなかったので、最初の1、2年は結構辛かったのですが、今はハワイ独特の緩さだったりフレンドリーさが心地いいなと感じています。人種差別(アジア人に対する)があまりないことも助かっています。日本の食品があちこちで販売されているので日本食を作りやすく、オーガニック系やスーパーフード、ヘルシー食材をたくさん取り扱うお店があるのも気に入っているポイントです。医療システムは(保険も含め)、断然日本のほうがいいですが、歯医者の技術に関してはこちらのほうがとても高いです。気候が安定していて過ごしやすいし、綺麗な海や自然が素晴らしいです。」オアフ在住 Kさん

プライベートはもちろん、仕事中もいつも気持ちよく過ごせるエフォートレスな環境が万全なハワイ。皆さんも移住計画を立ててみたくなったのではないでしょうか?


次回は、日本にいながらハワイでワーケーションをしている気分になれるおススメスポットなどをご紹介していきたいなと考えています。お楽しみに。



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著者プロフィール



YUKA ITAHA



テレビラジオ業界でナレーターとして25年、フラ教室主宰15年とエンタメ業界一筋で生きてきたが、コロナ禍をきっかけに長年の夢だった翻訳業務を開始。

ハワイへは年に数回渡航。日々変化していく生きた英語に触れながら、

異文化間の思考の違いや取り組み方の違いを肌で感じ、

その違いを相互理解しながら埋めていくための一助となるべく、目下、邁進中。



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