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執筆者の写真SIJIHIVE Team

ハワイをこよなく愛する翻訳者がお伝えするマウイ、ラハイナの現状&おすすめスポット

更新日:1月20日

こんにちは!ハワイをこよなく愛する英日翻訳者兼フラ講師の板羽柚佳です。


8月8日、マウイ島の各所で起きていた山火事がハリケーンによる強風で急速に広がり、ハワイ王国の都だったラハイナの町が全焼消失してしまいました。歴史的建造物を含む主要スポットはもちろんのこと、住宅も2,000戸以上が焼失し、現在も行方不明者の捜索・調査が続いています。


火災直後はマウイへの訪問を控えるようハワイ政府からの要請が出ていましたが、現在は他の地域の活性の為にも積極的に訪問してほしいという方針に変わり、一時期は閑散としていたカフルイ空港も、ゆっくりではありますが少しずつ訪問客の数が戻りつつあります。


およそ1か月が経過した今、ラハイナを含めマウイの住民は皆協力し合い、復興に向けて動き出しています。 現地に友人たちが暮らしており、阪神淡路大震災を経験した筆者としては、この災害は他人事ではありません。微力ながらも何とかお力添えができないかと考え、現地の生の様子をお伝えし、少しでもその現状を知っていただくこと、そして是非、観光に行っていただきマウイ経済を回していただきたい。そんな思いを胸に、9月7日から10日の4日間、現地の状況を確認すべくマウイへ渡航してきました。


そこで今回は、山火事の影響を受けておらず、旅行客の受け入れが万全なスポットや火事で焼け出され行き場を失ったペットたちを保護している施設など、筆者が直接足を運び、確実性をこの目で確認したホットな情報をお届けします。


目次


1. マウイ島の位置関係と気候

ハワイ、マウイ島のマップと2023年8月の山火事で被害を受けたエリア

今回の火事で焼失してしまったのは、赤で囲んでいる箇所、マウイ島の西側のラハイナ、そしてハレアカラ山の中腹に位置するクラの一部です。ラハイナはかつてハワイ王族が住んでいた場所で、歴史的建造物も多く、日系人が多く住んできたことから寺社などもありましたが、その全てが焼失し、灰と化してしまいました。 そもそもマウイ島は、ハワイ諸島の中でも突出して、山火事のような自然発火タイプの火事が頻繁に発生する島。その原因は雨の少なさと風の強さによる乾燥です。また今回はそれに相まってハリケーンが到来しており、木々をなぎ倒す勢いの激しい強風にさらされたことが大きな原因となったようです。詳細は未だ調査中ですが、小さな飛び火あるいは乾燥による木々の摩擦によって起きた種火が強風を受け、ラハイナ一帯に燃え広がったと言われています。


真夏であっても朝晩はやや冷え込み、長袖の上着が欲しくなる涼しさ。夏の平均気温は25℃〜27℃程度。実は日本のほうが圧倒的に暑く、湿度も高いのです。マウイ島へは避暑に行く感覚で訪れていただくといいかもしれません。


今回滞在し、活動をしてきたエリアは、青で囲んでいるアップカントリーと言われるハレアカラ山の麓のエリアから島の南側に位置するキヘイあたりまでです。キヘイはこの20年ほどでリゾート開発と住宅開発が行われ、ラハイナの北側に位置するリゾート地カアナパリに並ぶ2大リゾート地と言われています。



2. アップカントリ―をロコ感覚で楽しむ

ハワイ、マウイ島のプカラニテラスセンターにあるレストランカレイズの前をカートを押しながら通る女性

年々物価が上がっているマウイ。加えて円安でなかなか外食を楽しみにくいと感じている人も大満足できるレストランをご紹介します。それがこちら、プカラニテラスセンター内にあるレストランカレイズ。もともとはフードトラックで営業をしていましたが、2年ほど前からこちらで固定営業をスタート。


マウイ島のプカラニテラスセンターにあるレストランカレイズの店舗前

看板にはランチボックスと書かれていますが、夜まで営業しています。お持ち帰りはもち

ろんのこと店内でも食事することができるこちらのお店の店内はこんな感じ。


マウイ島のレストランカレイズの店内のレジカウンターと働くスタッフ達

レストランカレイズの壁に飾ってあるオーナー家族の写真とオーダーを待つ男性の客

お料理が出てくるのを待つ間に、オーナー一家の歴史を知ることができます。こういった家族写真を眺めていると、何だか想いも感じることができて、お料理に対する期待感が増してきます。今回はメインのランチボックスとして Mahimahi(シイラ)のソテーガーリックミルクバターソースと、サイドにハリケーンスプラウトなるものをオーダー。


ランチボックスに入ったシイラのソテーとブロッコリースプラウトのグリル

スプラウトということで、ブロッコリーやかいわれ大根サラダ的なものを想像していたらなんと、芽キャベツのオーブン焼き!!!!日本ではなかなか見かけないボリュームです。しかも、こんなに山盛りで$10と安く、地元で育った無農薬栽培だそうで、大興奮してしまいました。カリカリふわふわ、かつジューシー。食べても、食べても、まだまだある。無類の野菜好きの筆者にとっては至福の一品でした。


その奥にあるのがメインのランチボックス。たっぷりのお野菜とちょうどいい塩加減のミルクバターソースは白身魚との相性抜群。出来立てで素材も新鮮な大満足のランチでした。2つ頼んで消費税込みで$30弱。量が多くお財布にも優しいおすすめのレストランです。



またこのエリアには地元住民に人気のゴルフ場があります。それがこちらのプカラニカントリ―クラブ

プラハニカントリークラブ ゴルフ場の景色とコース内に置いてあるゴルフクラブとボール

振り返れば南側の大海原。最高のロケーションです。ゴルフ好きでなくても十分景色も楽しめます。これで入場料はたったの$40。旅行者はその倍の$80なのですが、それでも十分行く価値はあるのでおすすめです。



3. マウイ唯一の動物愛護施設で義援金


今回のラハイナでの災害では、人間のみならず、ペットとして飼われていた犬や猫も被害に遭いました。その焼け出され行き場を失った犬猫たちを保護し、養育先を見つける活動をしている施設がこちら、マウイヒューマンソサエティ


ハワイ島、マウイの動物愛護施設と犬を散歩する女性

動物愛護施設の敷地内で働く人々

広々とした清潔感のある動物愛護施設の施設内

Lahainaと書かれた首輪をつけた保護猫

施設には、Lahaina と記された首輪をしたラハイナキャッツと呼ばれる飼い主を失った猫たちや


マウイ島の火災で飼い主を失った犬の新しい飼い主を募るポスター

次の飼い主に馴染むための準備ケアを受けている救出された犬たちがいました。

保護犬を5年前からお世話している筆者としては、保護犬猫を1匹でも引き受けたいところですが、それは状況的にかなわないということで、今回の寄付先に迷わずこちらの施設を選択しました。


動物愛護施設に飾られた「完璧な世界では、全ての犬にお家がある」と書かれたメッセージ

動物愛護施設内のオフィスの様子。プリンターや壁に飾られたメッセージなどがあり、女性が座って働いている。

こちらではオンラインでも常時寄付金を受付されています。クレジットカードでの支払いも可能です。詳しくはホームページをご確認ください。



4. 地元感もあるちょうどいいリゾート地、キヘイ周辺を楽しむ

マウイ島のキヘイのビーチのサンセット。ヤシの木や海が写っている。

特別なことではなく、ほぼ毎日と言っていいほどこのような景色を味わえるキヘイのビーチ。控えめに言って、最高です。また、このエリアにはゴルフ場も数多くあり、ゴルフ天国でもあるんですよ。


その一つがこちら。マウイヌイゴルフクラブ

マウイヌイゴルフクラブの入り口に飾ってあるホヌをモチーフにした看板

マウイヌイゴルフクラブのゴルフコースにヤシの木やオレンジの屋根の建物、海が写っている。

安さを売りにしているだけあり、この日は$37で周ることができました。コースの状態はあまりよくないですが、とにかく安く楽しみたい方は是非利用してみてください!


この近くには大型のショッピングモールやセンターもあります。その中でも筆者おすすめはショップスアットワイレア。

マウイ島のショッピングモール、ショップアットワイレアの施設内のオープンエリアに並ぶヤシの木や、店舗に並ぶ人々、椅子に座ってリラックスする人々

こちらにはホノルルクッキーカンパニーもあり、今回はクッキーを購入しました。

ホノルルクッキーカンパニーのホヌやパイナップル、ハイビスカスがプリントされた缶のパッケージとその下に敷かれているトロピカル柄のキルティング布

好きな味をスーツケース型のボックスに18個詰めて$22。食べた後も楽しめるお土産です。

ホノルルクッキーカンパニーの缶パッケージに詰まったクッキーとその下に敷かれているトロピカル柄のキルティング布


さて、今回のマウイ最新レポートはいかがでしたでしょうか?訪れた率直な感想としては、マウイのみなさんは元気です。災害を受けた事実をしっかりと受け止め、前を向いて助け合いながら、人の優しさをもって、淡々と進んでいる。そんな感じがしました。 もしハワイへの旅を計画されているなら、是非マウイまで足を伸ばしてみてください。ホノルルからたった30分のフライトです。ワイキキの街とはまた違った、ほっこりとした気分を味わえますよ。


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著者プロフィール


YUKA ITAHA


テレビラジオ業界でナレーターとして25年、フラ教室主宰15年とエンタメ業界一筋で生きてきたが、コロナ禍をきっかけに長年の夢だった翻訳業務を開始。

ハワイへは年に数回渡航。日々変化していく生きた英語に触れながら、

異文化間の思考の違いや取り組み方の違いを肌で感じ、

その違いを相互理解しながら埋めていくための一助となるべく、目下、邁進中。


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