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ダイバーシティ指数「全米一」、ハワイにみる文化と人種の多様性

こんにちは!ハワイをこよなく愛する翻訳者兼フラ講師の板羽柚佳です。大好きなハワイをいつも感じていたいという思いから、ハワイアンカードを使ったカードリーディングセッションの提供やハワイの自然をモチーフにしたハンドメイドアクセサリーなどの製作販売もしています。ハワイ愛が止まりません…。

さて、これまでも様々な目線からハワイの魅力をお伝えしてきました。実はハワイはアジア系住民の数が一番多い州であり、多様性指数が全米ナンバー1でもあります。そこで今回は、文化や多様性の視点からハワイの魅力について迫ってみたいと思います。

目次


1. 古代ハワイ人が口承伝承してきた、ハワイ神話にみるその多様性




強さと激しさで君臨する「火山の女神」


ハワイの神話にはさまざまな神が登場しますが、代表的な神様と言えば火山の女神、ペレ。日本にも天照大御神(あまてらすおおかみ)という女神がいますが、かなり性質が異なります。というのも、この女神ペレ、炎、稲妻、ダンス、暴力を司り、情熱的かつ気まぐれで、怒りから人々を焼き尽くすとして畏怖の対象とされています。


兄弟喧嘩は日常茶飯事、好きになった人が妹と仲良くなってしまったことから嫉妬で焼死させてしまったり、居場所がなくなってあちこちを転々としたり、気性が激しすぎて結婚相手に逃げられたりと、神様というよりは感情のままに生きる、手に負えない女子と表現したほうがしっくりくる感じ…。 


ところが、現在においても、ハワイで火山が噴火するとロコ(地元民)たちはは「ペレが現れた!」とハッピーな空気感で大歓迎。このようにハワイでは今でも神話が信じられており、ハワイの人々のルーツとして語り継がれています。



タロイモが祖先?人類のルーツを語る驚きの神話


また、ハワイの人々に主食として食べられているサトイモ科のタロイモ(ハワイ語で Kalo)にまつわる大変興味深い神話をご紹介します。


タロイモはポリネシアの内外で広く栽培されていますが、その中でもハワイほど神聖な植物として大切にされている土地はほかにありません。その背景には、「ハーロアの神話」があります。


父なる空の神ワケアは、自分の美しい娘ホオ・ホクラカニとの間に子を授かりましたが、死産でした。最初のハワイ人として誕生したその子供は埋葬され、お墓から芽を出したのがハワイで最初のタロイモだったそうです。ハワイの神の長男として生まれた最初のハワイ人が、タロイモに生まれた変わったのです。

そしてそのタロイモの茎はハーロアと名付けられ、神々に大切に育てられました。やがてワケアとホオ・ホクラカニの間には第二子が産まれ、兄と同じくハーロア (Hāloa)と名づけられました。この次男のハーロアがハワイ人の始祖となったと言われています。


つまり神話上、タロイモはハワイ人の始祖の兄ということになるのです。日本で例えるなら、お米がご先祖様のお兄さん…。神様とはこうあるべきだという固定概念がなく、主食が自分たちの始祖と血を分けた兄弟だという概念など、多様性指数ナンバー1であるハワイの度量の深さを感じるのは筆者だけでしょうか?



2. ハワイの人種的多様性の源流



ハワイの人々がどのようにしてポリネシア文化の中で融合し、どのようにして人種的多様性が形成されたのか、その過程を紐解いてみます。


まず、歴史的背景を考える上で欠かせないのが、ポリネシア人の移住。約1,500年前、古代の航海技術を駆使してハワイ諸島へと到達しました。彼らは豊かな自然環境に恵まれたこの地に定住し、新たな文化を築いていきました。ポリネシア人の到来後、ハワイ諸島は複数の部族や氏族によって統治されるようになりました。こうした部族間の交流や競争が、異なる文化や伝統の相互影響を促し、ハワイの多様性の基盤を築き、部族同士の結婚や同盟も、異なる人々が融合する機会に。これらがハワイの文化形成において重要な役割を果たしたとされています。


さらに、ヨーロッパからの移民や奴隷労働者の到来も大きく影響したようです。18世紀後半から19世紀初頭にかけて、ヨーロッパの探検家や船乗りたちが上陸し、交易や宣教活動を行った結果、世界各地からの文化的な影響も受けるようになりました。


特に、アフリカやアジアから動員された奴隷労働者や移民労働者の子孫たちは、独自の文化や伝統を築き上げ、多様性に大きくに貢献したと考えられます。また、プランテーションで働く労働者とロコの間で広がった独自の言語であるピジン英語は、それぞれの国の言葉から成り立つ、非常に興味深い言語。今ではハワイ独自の英語として深く浸透しています。このように、互いが異なる文化や伝統を尊重し分け隔てなく共存してきたことで、ハワイの豊かな文化が育ち、その多様性と懐の深さが世界中の人々を魅了する要素となっているのではないでしょうか?



3. ハワイの地元住民と観光客の融和



観光客はハワイに訪れ、ハワイの伝統や文化に触れる機会を得ることによってハワイの歴史や価値観について学びます。同時に、地元住民も観光客から異なる文化や視点を学び取ることができ、自身の文化を新たな視点で見つめ直す機会となります。


経済的な側面から見ると、観光業はハワイ経済の重要な柱であり、その収益は地元コミュニティにとって重要な経済的支援となります。地元住民は、観光業に従事し生計を立てる一方で、自身の文化や伝統を観光客にシェアすることで地域経済を活性化させます。この相互関係が地元住民と観光客の融和を促進し、共生を支えていると考えます。しかしそこには課題もあります。ひとつが、観光業の急速な成長や観光客の大量流入による地元の環境や文化に対する様々な影響です。また、観光客の行動や態度によっては地元住民との間に摩擦が生じることもあり、このような課題に対処するためには、地域コミュニティと観光業関係者がタッグを組み、持続可能な観光ビジネスの推進や文化の保護に取り組んでいく必要があります。観光客や移住者も、ハワイの土地や地元住民への敬意を忘れないでいたいですね。

 


まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?ハワイは日本と同様の島国であったにもかかわらず、神話伝承によって多様性の受け入れの基礎となる部分が形成されてきました。それによって様々な国からの人種を受け入れ、身分や状況で判断することなく共生してきたことで、ますます懐の深さや器の大きさを広げてきたことがお分かりいただけましたでしょうか?


アメリカの州でありながら、コツコツと独自文化を育んできたハワイ。また新たな魅力を感じていただけたのではないでしょうか?本記事を書きながら、筆者もまたハワイへの想いが深くなりました。はぁ…、今すぐ飛んでいきたい。




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著者プロフィール


YUKA ITAHA


テレビラジオ業界でナレーターとして25年、フラ教室主宰15年とエンタメ業界一筋で生きてきたが、コロナ禍をきっかけに長年の夢だった翻訳業務を開始。

ハワイへは年に数回渡航。日々変化していく生きた英語に触れながら、

異文化間の思考の違いや取り組み方の違いを肌で感じ、

その違いを相互理解しながら埋めていくための一助となるべく、目下、邁進中。

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