人生も、仕事もクリエイティブに。創造的思考を広げる4つのヒント
- SIJIHIVE Team

- 3 日前
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かつて「創造性」は、アーティストのためのものと考えられていた時代がありました。実用性に欠けるもの、あるいは時間の無駄と見なされることもあったからです(過去記事「ビジネスとアートは両立できるか:起業家「兼」 アーティストのジレンマ」でもこのテーマを取り上げました)。
一部の教育では今でもこうした考え方が残っています。しかし、複雑化する現代において、「創造性」はこれまで以上に価値の高いスキルだと捉えられています。
企業は想像力のある人材を求め、世界中のアーティストたちは、さらにその力を磨き続けています。今や起業家は、いわば「スーツを着たアーティスト」とも言えるでしょう。
こうして高く評価されるようになったスキル、創造的思考(クリエイティブ・シンキング)は、日々練習を重ねることで、その発想の幅を広げていくことが可能です。
従来の方法と少しやり方を変えてみるだけでも十分に意味があります。これまでとは異なるやり方で問題を解決できたとき、それが創造的なアプローチです。
まったく新たな方法を捻り出すことは簡単ではありません。しかし、創造的なアプローチは、誰でもいつでも取り組めます。それは「奇をてらう」ことではなく、「新たな視点で捉え直す」という挑戦です。そして、それができたとき、私たちは大きな「気づき」を得ることができます。
今回は「創造的思考」を高める4つのアイデアをご紹介します。とはいえ、よく耳にする「十分な睡眠をとる」「ランニングをする」「クラシック音楽を聴く」といった、ありきたりな方法ではありませんし、自分探しの旅をすすめるものでもありません。
日々の業務の中で無理なく取り入れられる実践的な方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 「制約」を設ける

「創造的思考」というと、「創造性は自由な環境でこそ育まれる」と考えられがちです。しかし実際には、「制約」があるからこそ工夫が生まれることも少なくありません。
予算が限られている。
時間に余裕がない。
条件が細かく決まっている。
実は、こうした状況こそ、発想を広げるきっかけになります。ルールや制約、限界があるからこそ、創造的な発想が生まれるのです。限られた条件の中でどう進めるかを考えると、新しい方法が見えてきます。
Amazon の創業者ジェフ・ベゾスは、制約と発想の関係について次のように述べています。
「I think frugality drives innovation, just like other constraints do. One of the only ways to get out of a tight box is to invent your way out.(経費節減は、他の制約と同じように、イノベーションを促します。限られた状況から抜け出すには、新しい方法を生み出すしかないのです)」
条件を広げるのではなく、あえて狭めてみましょう。たとえば、予算が100万円なら、50万円でできる方法を考える。締め切りがないなら、あえて二週間という期限を設定してみる。こうした制約を設けてみるのです。
資源や時間が限られるほど、新しい解決策が見えてきます。「制約」は発想を狭めるものではなく、考え方を切り替えるきっかけです。そう捉えてみてください。これまでとは違った見え方になるはずです。
2. あえて退屈になる

日々の業務に追われていると、常に考え続けている状態になりがちです。そのような状態では、発想が固定化しやすくなります。新しいアイデアが浮かばないときは、考えることから、一旦離れてみるのもひとつの方法です。
あえて何もしない時間をつくる。
少し外を歩いてみる。
情報から離れてみる。
こうした時間が、思考に余白を生みます。余白ができることで、これまでつながらなかった点が結びつき、新しい発想へとつながります。
一方で、生活や仕事に単調さを感じている場合は、変化を取り入れることも大切です。新しいことを試す、環境を変える、普段とは違う分野に触れる。そうした小さな刺激が、思考の流れを変えることもあります。
発想は、ほんの少しの変化から動き出していきます。
3. できないことに挑戦する

アーノルド・シュワルツェネッガーに関するこんなエピソードがあります。どこで読んだかは定かではありませんが、自伝『トータル・リコール』で紹介されていた話のようです(自伝は邦訳されていないものの、同名の主演映画は有名ですね)。
映画スターとして知られる前のシュワちゃんはすでにボディビルダーとして大成していましたが、映画で満足のいく役を得るのに苦労していたといいます。そんな中、『コナン・ザ・バーバリアン』のオーディションで役を勝ち取るためにあらゆる手を尽くしたそうです。
「馬に乗れるか」という質問に、迷わず「乗れる」と答えましたが、
実際はそれまで一度も馬に乗ったことがなく、撮影開始までに必死で乗馬を習得したそうです。
エピソードの細かな部分は多少異なるかもしれませんが、要点はシンプルです。まずは「できます」と引き受けてみる。どうやって実現するかは、そのあとで考える。こういった発想も、創造的思考を広げていきます。
実は弊社 SIJIHIVE も当初は翻訳専業だったところ、さまざまなお客様からいただくリクエストに「できる」精神で挑み続けて今ではマーケティング全般に対応可能なチームへと拡大してきたという歴史があります。
4. 批判的な視点を取り入れる

プロジェクトやアイデアを少し懐疑的な友人やメンターに相談すると、「うーん、どうかな」といった反応が返ってくることがあります。
人がアイデアに疑問を投げかけるのには、理由があります。どんな内容にも完璧なものはありません。常に改善の余地があります。より良くできる可能性はいつでも残されています。
別の視点からの意見は、方向性を整えるうえで重要です。ただし、意見を求める相手は慎重に選びたいところ。建設的な視点で指摘してくれる相手なのか。それとも、単にアイデアや人を否定したいだけなのかを見極めることが大切です。
まずは、信頼できる人を見つけること。難しい場合は、コーチやメンターのように、アイデアを客観的に見直す手助けをしてくれる存在に頼るのもひとつの方法です。
「素晴らしい」と肯定するだけではなく、別の可能性を示してくれる意見は貴重です。
仕事の進め方を見直すことで、より良い解決策が見つかることがあります。それこそが、「創造的思考」と言えるものです。
「いままでずっとこうしてきたから」という理由で続けるのは、やめましょう。それは、ただ惰性で続けているだけなのかもしれませんから。
別の解決策を探してみる。
やり方を変えてみる。
それを日々、続けていく。
その小さな変化の積み重ねが、あなたの「創造的思考」を育てていくはずです。
※本記事は英語原文を参考にしつつ、日本の読者向けに一部加筆、構成調整を行っています。
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著者プロフィール
YUKA ITAHA
テレビラジオ業界でナレーターとして25年、フラ教室主宰15年とエンタメ業界一筋で生きてきたが、コロナ禍をきっかけに長年の夢だった翻訳業務を開始。
ハワイへは年に数回渡航。日々変化していく生きた英語に触れながら、
異文化間の思考の違いや取り組み方の違いを肌で感じ、
その違いを相互理解しながら埋めていくための一助となるべく、目下、邁進中。



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