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執筆者の写真SIJIHIVE Team

インスピレーションってそもそも?ひらめきを得るコツとは


暗闇の中で咲く小さな花々をオレンジ色の灯で照らす電球

創作活動や仕事で問題解決に取り組んでいる方の中には、インスピレーションやひらめきがほしいと考えている方もいるのではないでしょうか。


インスピレーションを得るためには、そもそもインスピレーションとはどのようなものなのかを認識しておく必要があります。


そこで本記事ではインスピレーションの概要、そしてひらめきを得るコツについて解説します。


クリエイターの方や、問題解決のためのひらめきがほしいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。



クリエイティブにインスピレーションは必要?


幻想的なオレンジ色の光を見つめるニット帽を被った人

「メロディが頭の中に降ってきた」


アーティストが曲についての説明をしている際に、上記のような発言をしているのを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。


インスピレーション(ひらめき)とは、表現のアイデアや問題の解決方法が頭に思い浮かぶことを指します。


インスピレーションは創作活動や問題解決の場で重要視されますが、そもそもクリエイティブにインスピレーションは必要なのでしょうか。


結論、「インスピレーションはクリエイティブの現場に必要不可欠ではありませんが、パフォーマンスを上げるためにはあると役立つ」ものだといえます。


作品作りや問題解決の現場で新しいアイデアや策を生み出す際に、インスピレーションが解決の糸口になることも多いでしょう。


とくにアート、文学、デザイン、音楽などの創作活動においては、斬新な視点やユニークなアプローチが求められるため、インスピレーションが大切になります。



インスピレーションは突然降ってこない


天井から吊るされた無数のオレンジ色に光る電球と両手を上げた人

ただし、インスピレーションにはやっかいな点があります。

それはいつ我々の元に降ってくるか分からないことです。


作品に創造性がほしいとき、問題解決のための会議中で困ったとき、腕を組んで空を見上げてみてもなかなかインスピレーションは降ってきません。


私個人的には、インスピレーションは作り出すものだと考えています。


この世のすべてのものは0からは生まれませんよね。

「水」も「空気」も「人間」も何もない空間から突然生まれないように、インスピレーションも何もないところにいきなり降ってくるものではないでしょう。


それではインスピレーションを生み出すためには、どうしたらよいのでしょうか。


インスピレーションは才能ではなく、努力や技術から生まれる


インスピレーションは才能ではなく、努力や技術から生み出すことができる。繰り返しますが、少なくとも私はそう思います。


インスピレーションは、パズルのように複数のピースが上手くハマることで作り出されるものです。クリエイターにとっては、インスピレーションのためのピースをどれだけたくさん持っているかが鍵になります。


たとえば、今ではほとんどの人が使っている「スマートフォン」も、発売当初は斬新な発想を持ったガジェットとして注目されましたが、搭載している機能は「メール」「カメラ」「インターネット」など、従来からあるものですよね。


「携帯電話×〇〇」のように、ピースを組み合わせると、新しいインスピレーションが生まれるきっかけになります。ピースは概念、スキル、普段困っていること、今までに思いついたアイデアなどなんでもよいです。


クリエイターの場合、創造に行き詰まったときは今までに作った作品を見返してみるとよいかもしれません。


「A 作品と B 作品を組み合わせるとどうなるだろう」

「令和になって流行っている音楽はイントロがない曲が多いな。C 作品のイントロをなくしてサビからいきなり始めてみたらどんな音楽になるだろう」


上記のように「A 作品×B 作品」「 C作品×最近の流行り」などを組み合わせて考えてみると、インスピレーションが湧くきっかけになるでしょう。


世界で5億1000万部以上発行されている大人気マンガ『ONE PIECE』も『イソップ寓話』や『桃太郎』など、多くの昔話・おとぎ話・童話がオマージュされていることで有名です。


日清食品創業者の安藤百福さんがインスタントラーメンを開発する際は、妻が台所で揚げていた「天ぷら」を参考にして「油熱」による乾燥法を思い付きました。


インスピレーションはいきなり降ってこない。自分の中の経験や知識、作品などを組み合わせて作る」ということを意識すると、ひらめきやすくなるでしょう。



インスピレーションを得るための3つのコツ


古い机の上の開かれた古書とスタンド式の光る電球

インスピレーションは作れる。とはいわれても、実際にインスピレーションを得るのはなかなか難しいですよね。

そこで、インスピレーションを得るための3つのコツを紹介します。


  1. 環境の変化を図る

  2. 普段の生活で思いついたことをメモしておく

  3. 異業種の人と会って話をする


それぞれのコツについて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


環境の変化を図る


環境を変えると新しい景色や文化、人と出会えるため、新たな発想を得やすくなります

たとえば、今までに行ったことのない都道府県や国に出かければ、思いがけない発見があるかもしれません。


日清食品創業者の安藤百福さんがカップヌードルを開発したきっかけは、アメリカに行ったときに現地のバイヤーがインスタントラーメンの麺を紙コップに入れて食べていたのを見てひらめいたことだそうです。


いつも見ている景色や文化から離れることで、新しい刺激を受けられます。

遠くに出かけることが難しい方は、外に出て散歩をする、または初めての店に足を踏み入れるのもよいでしょう。


普段の生活で思いついたことをメモしておく


インスピレーションは、自分の中にある疑問や発想のタネを組み合わせることで生まれやすくなります。


インスピレーションを得たいときは、日常生活の中でふと思いついたアイデアや感じたことを見返すことがおすすめです。


そのため、どんな小さなことでも構わないので、普段から思い付いた疑問やアイデアをメモしておきましょう


そのメモ帳は、インスピレーションのタネの宝庫になります。

後で見返すことで、当時は見過ごしていたアイデアのつながりに気づいたり、新しい洞察を得たりすることもあるでしょう。


異業種の人と会って話をする


異業種の人々との交流は、自分では考えもしなかったアイデアや視点を提供してくれることが多いです。


異なる分野の専門家と意見を交わすことで、自分のプロジェクトに新しいアプローチを取り入れることができるかもしれません。


仕事中はどうしても同じ業種の人と関わることが多くなるため、定期的に新しい刺激となる人々と出会うようにすると、インスピレーションのタネを増やす機会となるでしょう。



インスピレーションは経験の組み合わせにより生まれる


色とりどりのペイントで表現した荒波

インスピレーションがいきなり降ってくることは稀であり、基本的には自身の経験を組み合わせることで生まれます。


経験が多いほどインスピレーションのタネが増えるため、インスピレーションがほしい方はさまざまな経験を増やすことが大切です。


旅行中に見た風景、読んだ本の印象的な台詞、日常の会話で聞いた何気ない一言が、新しいアイデアのきっかけになります。


インスピレーションが湧かないときは日々の経験を見返しながら、新たな刺激を積極的に受けるようにしましょう。


大きさや形を問わず、さまざまな経験というピースを日ごろから集めておくと、インスピレーションが生まれやすくなります。



まとめ


インスピレーションは何もないところからいきなり生まれることはありません。

経験や知識が組み合わされて発生するものだと理解すれば、ひらめきやすくなるでしょう。


新しい経験は新鮮な刺激になり心にも残りやすいため、日々の生活から新しい景色を見に行くことを心がけるとよいですね。


そんな私も、かれこれ記事のまとめを締める気の利いた言葉を探し続けて10分以上は経ちました。

今夜は隣町あたりの、知らないバーにでも出かけてみることにします。


参考サイト:

安藤百福:世界の食文化を変えたミスターヌードル | 公益財団法人ニッポンドットコム


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著者プロフィール


TAKUTO SHIOYA


高校卒業後、音楽の専門学校で作曲・編曲を学ぶ。複数のバンド活動を経て2016年からソロで弾き語り活動を開始。ハイエースで10日間車中泊をしながら中国・四国地方ツアーをおこなったりと、現在も精力的にライブ活動中。大手メディアの Web ライター兼編集者としての顔も持ち、新潟、静岡、神奈川、埼玉、沖縄など移住拠点を定期的に移しながら、日々感じたことを記事にしている。


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